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11月11日には、アウローラミュージックサロンに於いてイタリアのイ・ムジチ合奏団の初代コンサートマスターでベート―ヴェンカルテットのメンバーでもあり、長年ローマのサンタ・チェチーリアのアカデミーで教授を務められたヴァイオリニストのフェリックス・アーヨ先生のレッスンが行われました。前日の10日にはルーテル市ヶ谷でリサイタルをされて83歳のお年にも関わらず、その素晴らしい音色と音楽、そしてリズムも音程もまったく狂いのない演奏に感嘆いたしました。

翌日のアーヨ先生のレッスンはとても楽しみに心待ちにしていましたが、コンサートの翌日にも関わらずとてもお元気なご様子で、サロンに到着早々お昼もほとんど召し上がらないで早速レッスンを開始。的確なアドヴァイスと共に間近で聴くその美しい音色に満たされ幸せなひと時を過ごしました。アーヨ先生は、午後14時くらいから20時半までほとんど休憩なしでレッスンを精力的にされて、ヴァイオリンと一体となっているその姿にはもうただ驚きと共に感服いたしました!最後には先生のレッスンを聞きたいという沢山の皆さまでサロンは満員になり豊かな音楽に包まれた一日となりました。アーヨ先生はアウローラミュージックサロンをとても気に入ってくださり嬉しい限りです。

2016年11月6日(日)この日はお天気にも恵まれ秋晴れの日曜日の午後にお陰様でサロンコンサートシリーズVol.Ⅲも沢山のお客様にご来場頂きまして無事に終了いたしました。ありがとうございました。今回のプログラムは、ベートーヴェンのヴァイオリンとピアノの為のソナタ第9番「クロイツェル」をメインにシューベルトのヴァイオリンとピアノの為のソナチネ第1番とピアノソロで即興曲、シューマンの3つのロマンスとういうなかなか渋いプログラムでしたが、芸術の秋にはとても良い雰囲気で皆さまにお楽しみいただけた様子でとても嬉しく思っております。ベートーヴェンのヴァイオリンとピアノの為のソナタは全10曲あり今回演奏した第9番はちょうど彼の中期の作品で情熱と繊細な歌心が合わさったとても充実した作品です。これまで毎回のコンサートにベートーヴェンのソナタをプルグラムに入れるようにしてきましたが、この第9番で7曲目になりあとソナタ全曲演奏まで残すところ3曲となりました。第1番から7曲いままで彼のソナタを演奏してきてその音楽語法や音楽表現には、沢山の音を詰め込むわけではなく、シンプルなのにも関わらず豊かな音楽表現と心に迫る描写には毎回感動しました。第9番の第2楽章は本当に美しくまるで楽園の鳥達が歌っているようなのですが、ちょうどコンサートに合わせたかのようにアウローラミュージックサロンのオープニングの際に頂いた極楽鳥花が見事に花を咲かせてくれて、そのイメージをさらに膨らませてくれました。このお花、イタリア語でもやはり同じ意味のネーミングだそうです。(Uccello del Paradiso)

シューマンの3つのロマンスも以前からずっと取り上げたいと思っていた作品で、曇り空を思わせる第1曲、暖かい心からの歌を紡ぐ第2曲、哲学的で何度も思い悩んでは吹っ切るのを繰り返し最後にふと曇の合間から青空を見つけるような第3曲ととても魅力的な作品でした。シューベルトは、サロンで演奏する為の曲を多く残しており今回演奏したソナチネや即興曲はお客様と演奏家が近くで音楽を感じることでより作品の魅力が伝わる気がしました。これからも皆さまに魅力的で素晴らしい音楽をお届けできるよう精進してまいたいと思っておりますので今後とも宜しくお願いいたします!


秋も深まり芸術を楽しむにはぴったりの季節、2016年11月6日(日)14時よりサロンコンサートシリーズVol.Ⅲを開催いたします。共演のピアニストは「音楽の泉」後藤泉さんです。プログラムは、ドイツの作曲家ベートーヴェン(1770-1827)の傑作の一つとも言われるヴァイオリンとピアノの為のソナタ第9番「クロイツェル」をメインに、ウィーンで活躍したシューベルト(1797-1828)のヴァイオリンとピアノの為のソナチネ第1番、同じくシューベルトのピアノソロ作品より「即興曲」作品90-3、ベートーヴェンと同じドイツの作曲家でロマン派の時代に生きたシューマン(1810-1856)の作品から「3つのロマンス」作品94をお届けいたします。ベートーヴェンのドイツ後期古典派からロマン派の架け橋ともいえるシューベルト、そしてロマン派のシュ―マンとドイツ・オーストリアの作曲家を集めたプログラムとなりました。秋の日曜日の午後にじっくりと音楽をご一緒に楽しみませんか?終演後にはお茶菓子もご用意しております。

皆さまのお越しを心よりお待ちいたしております。

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