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2016年11月6日(日)この日はお天気にも恵まれ秋晴れの日曜日の午後にお陰様でサロンコンサートシリーズVol.Ⅲも沢山のお客様にご来場頂きまして無事に終了いたしました。ありがとうございました。今回のプログラムは、ベートーヴェンのヴァイオリンとピアノの為のソナタ第9番「クロイツェル」をメインにシューベルトのヴァイオリンとピアノの為のソナチネ第1番とピアノソロで即興曲、シューマンの3つのロマンスとういうなかなか渋いプログラムでしたが、芸術の秋にはとても良い雰囲気で皆さまにお楽しみいただけた様子でとても嬉しく思っております。ベートーヴェンのヴァイオリンとピアノの為のソナタは全10曲あり今回演奏した第9番はちょうど彼の中期の作品で情熱と繊細な歌心が合わさったとても充実した作品です。これまで毎回のコンサートにベートーヴェンのソナタをプルグラムに入れるようにしてきましたが、この第9番で7曲目になりあとソナタ全曲演奏まで残すところ3曲となりました。第1番から7曲いままで彼のソナタを演奏してきてその音楽語法や音楽表現には、沢山の音を詰め込むわけではなく、シンプルなのにも関わらず豊かな音楽表現と心に迫る描写には毎回感動しました。第9番の第2楽章は本当に美しくまるで楽園の鳥達が歌っているようなのですが、ちょうどコンサートに合わせたかのようにアウローラミュージックサロンのオープニングの際に頂いた極楽鳥花が見事に花を咲かせてくれて、そのイメージをさらに膨らませてくれました。このお花、イタリア語でもやはり同じ意味のネーミングだそうです。(Uccello del Paradiso)

シューマンの3つのロマンスも以前からずっと取り上げたいと思っていた作品で、曇り空を思わせる第1曲、暖かい心からの歌を紡ぐ第2曲、哲学的で何度も思い悩んでは吹っ切るのを繰り返し最後にふと曇の合間から青空を見つけるような第3曲ととても魅力的な作品でした。シューベルトは、サロンで演奏する為の曲を多く残しており今回演奏したソナチネや即興曲はお客様と演奏家が近くで音楽を感じることでより作品の魅力が伝わる気がしました。これからも皆さまに魅力的で素晴らしい音楽をお届けできるよう精進してまいたいと思っておりますので今後とも宜しくお願いいたします!


秋も深まり芸術を楽しむにはぴったりの季節、2016年11月6日(日)14時よりサロンコンサートシリーズVol.Ⅲを開催いたします。共演のピアニストは「音楽の泉」後藤泉さんです。プログラムは、ドイツの作曲家ベートーヴェン(1770-1827)の傑作の一つとも言われるヴァイオリンとピアノの為のソナタ第9番「クロイツェル」をメインに、ウィーンで活躍したシューベルト(1797-1828)のヴァイオリンとピアノの為のソナチネ第1番、同じくシューベルトのピアノソロ作品より「即興曲」作品90-3、ベートーヴェンと同じドイツの作曲家でロマン派の時代に生きたシューマン(1810-1856)の作品から「3つのロマンス」作品94をお届けいたします。ベートーヴェンのドイツ後期古典派からロマン派の架け橋ともいえるシューベルト、そしてロマン派のシュ―マンとドイツ・オーストリアの作曲家を集めたプログラムとなりました。秋の日曜日の午後にじっくりと音楽をご一緒に楽しみませんか?終演後にはお茶菓子もご用意しております。

皆さまのお越しを心よりお待ちいたしております。

アウローラミュージックサロンの夏のファミリーコンサート、お陰様で無事に終了いたしました!今回も沢山の皆さまにご来場頂きこうしてコンサートを開催できましたことを大変感謝しております。ありがとうございました。ファミリーコンサートではクラシック音楽をより身近に楽しく感じてもらいたい!との思いもあり毎回プログラムを選曲しています。普段、テレビのCMなどでふと耳にするあのメロディー、”この作曲家のこの曲だったんだー”なんて思っていただけましたら嬉しいです。前半のプログラムのまず一番始めは、音楽の旧約聖書とも言われているバッハの平均律クラヴィア曲集第1巻より1番「プレリュード」。この平均律はドレミファソラシド全ての調を使って作曲されており、「プレリュード」は調性の一番最初のドの調であるハ長調で作曲されています。こうして2016年アウローラファミリーコンサートが幕開け...続きましては、アウローラミュージックサロンの【テーマソング】エルガーの「朝の歌」です。アウローラは曙の女神の意味でこのサロンが希望や勇気、癒しの場所となりますようにとの願いも込められています。次は、シューベルトのヴァイオリンとピアノの為のソナチネ第1番です。シューベルトは<シューベルティアーデ>とい彼の音楽を中心とした芸術家、芸術を愛する人々の集まりでこうした小さなサロンコンサートを毎週のように開催してサロン用の曲も沢山作曲しています。この第1番は19歳の時に作曲していますが、31歳でこの世を去ったシューベルトとしてはすでに円熟期です。チャーミングで愛らしい作品。

そのあとは、イタリアのヴァイオリニストの鬼才、パガニーニのカプリスから第13番。曲想は悪魔がまるで笑っているように聞こえることから「悪魔の笑い」とネーミングも付いています。今回は、このヴァイオリンの独奏曲をシューマンがピアノ伴奏を付けたものを演奏しました。そして次の曲はシューマンの「トロイメライ」です。「トロイメライ」は日本語に訳すと「夢見るような」という意味です。皆さんは聴きながらどんな夢を浮かべたでしょうか?前半最後の曲は、ベートーヴェンのピアノソナタ8番「悲愴」より第1楽章。演奏した西岡麻紀子さんは、この曲の説明で「悲しみに暮れるだけでなくむしろそれをパワーに変えるような作品」とお話しされていました。演奏はエネルギーに溢れていて皆さん感動していました。音楽の力ってすごいですね。

さて、後半のプログラムです。こんな曲、あんな曲がいいかしらと選んでみたら歌と踊りの曲が集まりました。嬉しい時や悲しい時にそしてお祭りなどでも歌ったり踊ったりといつも歌と踊りは私達の心と共にあるように思います。後半始めの曲は、グノ―の「アヴェ・マリア」です。この作品は、前半始めに演奏したバッハの平均律第1巻1番「プレリュード」にメロディーを付けた作品です。マリアさまへの祈りをこめた心清らかになる曲です。次は、ドボルザークの「母の教え給えし歌」。ジプシー歌曲集の中からヴァイオリニストのクライスラーがヴァイオリンとピアノ用に編曲しました。クライスラーが編曲するとおしゃれな雰囲気に...そして、ピアソラの「リベルタンゴ」、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」、ブラームスのハンガリー舞曲第5番、バルトークのルーマニア民族舞曲と

ロシア、アルゼンチン、ハンガリー、ルーマニアと様々な歌と踊りが繰り広げられました。アンコールには、この世が愛で満たされますようにとの思いを込めてエルガーの「愛の挨拶」をそして日本の歌「夏の思い出」と「赤とんぼ」も皆さんと一緒に歌いました。日本人ですからやはり最後は日本の歌です。「赤とんぼ」は、”何十年振りに歌った”という声も聞こえてきました。終演後は、皆さんとお話ししてのティータイムでコンサートの余韻と共に素敵なひと時を過ごしました。ありがとうございました。

次回のサロンコンサート11月6日(日)14時開演でも皆さまのお越しを心からお待ちしております。

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