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アウローラミュージックサロン5周年記念 コンサートシリーズVol.10        ~ベートーヴェン生誕250年に寄せて~

秋も深まる季節となりました。皆さまいかがお過ごしでいらっしゃいますか?


今年お陰さまでアウローラミュージックサロンも5年目を迎えました。

サロンでのコンサートも自粛が続いていましたが、席数を半分にして感染対策も工夫しまして、この度ようやく開催する運びとなりました。

今年はベートーヴェン生誕250年という記念の年ですので、今回のプログラムは私が長年取り組んでまいりましたベートーヴェンのヴァイオリンとピアノの為のソナタ第4番と第5番「春」をメインに、クライスラーの「テンポ ディ メヌエット」、クライスラーのベートーヴェンの主題による「ロンディーノ」をお届けいたします。


ベートーヴェンのヴァイオリンとピアノの為のソナタ第4番と第5番は作品番号も23番、24番と並び、同じ時期に作曲されました。ベートーヴェンの難聴がより一層ひどくなりハイリゲンシュタットの遺書を書いた頃の作品です。


絶望の中で生み出された音楽からは、想像を超えるエネルギーと生きる勇気を与えられます。第4番は、彼の苦しみがダイレクトに伝わってくる力強く深みのある作風ですが、一転、第5番は「春」という呼び名で親しまれているように朗らかで聴くものを朗らかな気持ちにさせます。


先行きの読めない世の中で不安になることもありますが、しばし忘れてベートーヴェンとクライスラーの音楽を皆さまとご一緒できるひと時を楽しみにしています。


ピアニストはサロンコンサートシリーズ第1回より共演させて頂いている後藤泉さんでベートーヴェンのピアノソナタ全32曲やベートーヴェンの交響曲のリストによるピアノ編曲版全曲などに取り組み演奏されていて、今回の共演、そして後藤泉さんならではのベートーヴェンのお話も楽しみです。


皆さまのお越しを心よりお待ちしております。






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