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後藤泉さんピアノリサイタル 東京オペラシティ


猛暑の日々が続いていますが、そんな暑さも吹き飛ぶようなコンサートを聴きに行ってまいりました!7月 26日(日)東京オペラシティに於いて、アウローラミュ-ジックサロンのサロンコンサートシリーズでもピアノを演奏してくださっている、後藤泉さんのピアノリサイタルです。

プログラムはバッハのパルティータ第2番、ドビュッシーのレントより遅く、風変わりなラヴィーヌ将軍、花火、月の光、喜びの島、そして最後にムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」でした。今回は書道家の高尾鴻萌さんとのコラボレーションもあるとのことでわくわくしながら会場に向かいましたが、中に入ると舞台には、爽・風・韻 と書かれた大きな垂れ幕が!

この言葉は、泉さんをイメージして書かれたそうで、暑かった外の空気から一転、会場が爽やかな風に包まれたような雰囲気に、そして作品からは大きなエネルギーも感じました。そんな中で聴く泉さんのピアノの調べはまた格別で、曲ひとつひとつのそれぞれの異なる世界を存分に堪能しました。前半のバッハとドビュッシーではさまざまな表現や音色、そして自然な呼吸が心地よく、ギリシャ神話の世界や夏の花火などを自由に想像したりして楽しみました。そして圧巻だったのが後半に演奏されたムソルグスキーの展覧会の絵です。この曲は私の大好きな曲の一つでもありますが、いつもこの曲を聴くとその壮大なスケールの作品から溢れる大きなエネルギーにこちらも勇気をもらえます。この展覧会の絵は、ムソグルスキーが親友の画家ハルトマンの遺作作品に触発されて作曲されたそうですが、絵と絵の間を歩むように、プロムナードが曲間の橋渡しをしそれぞれの曲が幻想世界を持っているとプログラムノートに書いてあります。今日の後藤泉さんの演奏からは、その壮大なスケールの中で私にはまるで長編の物語を読んでいるような、プロムナードから始まる幻想的な物語の世界に入り込み、さまざまな不思議な体験をして最後は大きな門にたどり着くという冒険の旅を一緒にしたような充実感を味わうことができました。会場には曲のモデルとなった絵画も展示されていました。こんな簡素な絵からあの凄まじいスケールの曲を書いたムソルグスキーの創作力がすごいなと改めて感服いたしました。

終演後は一緒に写真を^^今回のドレスは和をイメージした柄だそうでとても素敵でした。後藤泉さんとはまた秋11月22日にサロンコンサートシリーズ 第2回でも共演させていただきますが、今からとても楽しみです。詳細はまた掲載いたしますので、

ぜひ、皆さま聴きにいらしてください!

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